私達日本人は、四季のある島国に住み、民族特有の能力を昔から長年にわたり受け継いでいます。

 特に、日本人の手先の器用さは、世界に類のない技術能力の一つで、日本はハイブリッド車をはじめ、薄型テレビ、デジタルカメラ等、世界が真似できない技術を持った物づくり国家です。

 世界中に素晴しい商品を輸出することにより経済大国となった日本は、物で溢れかえっているほどの豊かな国となっています。

 しかし、この国には深刻な問題があります。

 世界最高額の借金を背負いながら、世界のどの国も今まで経験したことのない少子高齢化の時代に入ります。ずさんな管理をしていた社会保険庁は多くの問題を抱えており、将来の私達の生活は安心できません。さらに、日本人の品格やモラルの低下により、今までにない犯罪が増加しています。


 このような日本の長所と短所を担いつつ、これからの日本の将来をつくりあげていく人は、今の子供達です。





 経済産業省は、「若者が社会に出るまでに身に付ける能力」と「職場等で求められる能力」とが十分にマッチしていないと指摘しています。

 その問題を解決するきっかけとして、職場や地域社会の中で多くの人と接触しながら仕事をしていくために必要な能力を定義しました。

 その能力は、社会人基礎力と名づけ、次の12の要素から成り立っています。



分 類 内 容
前に踏み出す力 物事に進んで取り組む力
他人に働きかけ巻き込む力
目的を設定し確実に行動する力
考え抜く力 現状を分析し目的や課題を明らかにする力
課題の解決に向けたプロセスを明らかにし準備する力
新しい価値を生み出す力
チームで働く力 自分の意見を分かりやすく伝える力
相手の意見を丁寧に聴く力
意見の違いや立場の違いを理解する力
自分の周囲の人々との関係を理解する力
社会のルールや人との約束を守る力
ストレスの発生源に対応する力


 当塾では、この社会人基礎力を踏まえ、子供が社会人になる前に身に付けるべき力とその指導方法を以下のように考えています。



子供が身に付けるべき力 指導方法
目的@  相手の立場を考え、自分の感情を意識する力 指導@  子供の「好きなこと」や「嫌いなこと」を見つける手助けをします。一人ひとり、好きなこと嫌いなことが違うことを教えます。それらを評価してはいけないと指導します。
目的A  勉強する理由を導き出す力 指導A  先を予測することを意識させます。望ましい目的地を見つけ出し、それと現状とのギャップを考えさせます。
目的B  目標を設定し、それを達成するための手順を考え、確実に行動する力 指導B  目標を達成するまでのプロセスの例を教えます。そして、目標を達成するまでの小さいステップを考え、それを実行できるように計画を練ります。計画通りに実行できているのか確認をします。
目的C  失敗した原因を分析し、その対策を生み出す力 指導C  守れなかった約束や失敗したことの原因を考えさせます。それを改善する方法を考えさせます。
目的D  ストレスを開放し、自分をコントロールする力 指導D  心の成長プログラムでストレスを開放します。物事に優先順位を与え、辛抱する意味を考えさせます。





 2003年に二つの国際学力調査が行なわれました。

(1)経済協力開発機構(OECD)のPISA(国際学力到達度プログラム)

○15歳(高校1年)/世界41ヶ国・地域が対象。
   科 学:2位      (前回と同じ)
   数 学:1位→6位  (下落)
   読解力:8位→14位 (下落)

(2)国際教育到達度評価学会(IEA)のTIMSS
○小学4年/世界25ヶ国・地域が対象。
   算 数:3位     (前回と同じ)
   理 科:2位→3位 (下落)

○中学2年/46ヶ国・地域が対象 。
   数 学:5位      (前回と同じ)
   理 科:4位→6位  (下落)


 また、成績が下落した理由を示しているアンケート結果があります。

 中学2年では「算数・数学の勉強が楽しいか」という質問に対し 「強くそう思う」のは9%に過ぎず(国際平均:29%)、最下位から3番目です。

 当時の日本の社会では、バブルが崩壊し、「聖域なき構造改革」を打ち出した小泉内閣が発足してから2年後でした。

 その頃は、地道な努力が報われない社会、リストラによる失業者・フリーターやニートの増加といったニュースを頻繁に目にすることが多く、この厳しい社会の状況が子供達の心に影響を与えていたと考えられます。

 つまり、子供達の学力が低下したのは、大人が作り出した社会が原因だと考えています。






 このような背景のもと、これからの子供の教育は、社会で必要な力を持った子供を育てることです。

 そのため、当塾は、テストの点数を上げるための指導だけでなく、学習を通じて「生きる力」を教えていく社会的責任があると考えています。

 「将来を見据えつつ、自分の意思で目標を設定し、楽しみながら目標を実現できる次世代の青年を育てること」

 これが、当塾の目標です。

 教育理念を一言で表現すると、『社会で生きる力を持った子供を育てること』です。




         
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