論語普及会・会長  村下 好伴

知恵は集中力で培われる


「私は気が散漫で集中力がなくて、いけない」とはよく聞く言葉ですが、実際人間は一点に集中し、それを持続させることは至難なことです。論語の中に『敏』の字がよく見受けられますが、この字の深意は『敏速』 『敏?(びんせい)』など速い意味に解されますが、それでは不充分で、全力を傾注する、脳をフル回転させる、などの意味が含まれています。このような一点集中・持続能力を培うのに、速聴・速読の訓練は最も効果的です。

今、私は幼稚園児に論語の素読を教えていますが、その際できるだけ早く読ませるようにしています。おとなたちから、こんな小さな子どもにあまり早口で教えると從(つ)いてこないだろうと言われますが、それは間違いで、速読するほど覚えが良いのです。それは子どもが一点に集中して、気を散らせるいとまがないからなのです。 今回、『仮名論語』の素読CDの製作元であるグローバルサクセス社がこの速聴・速読の開発を手がけていることを知り、深いご縁を感じています。グローバルサクセス社のコンセプトである『愛・知恵・行動力』は『論語』の教えにも通じ、安心してお薦めできる会社です。


論語普及会